まだ無題・・・入力そのまま出しです
一年以上ほうっておきましたが、ちょいとスイッチの入る出来事がありましたのでちょこちょこ書いていこうかなと思います
また不定期ですけどねw
これは全てオリジナルです^^v久しぶりだ・・・全部だなんてw
ではまず登場人物からー(でも、増減は私の思いのままですw)
■長屋
手習いの先生と内職でつなぐ浪人(主人公)
長屋の大家の隠居
大工の一家
間男が商売の男
おかみさんたち
手習いに通う子どもたち
■ご近所
芸者、のち、三味線のお師匠
手習いに通う子どもたち
■遊郭
太夫たち
かむろたち
男衆
遣り手婆
■岡場所
遊女たち
男衆
夜鷹たち
読み方のルールとしては、
何も記号がついていない文章は発言でも誰かの思考でもない部分です
「」の中は発言、『』は回想、()は思考、「()」は音です
また不定期ですけどねw
これは全てオリジナルです^^v久しぶりだ・・・全部だなんてw
ではまず登場人物からー(でも、増減は私の思いのままですw)
■長屋
手習いの先生と内職でつなぐ浪人(主人公)
長屋の大家の隠居
大工の一家
間男が商売の男
おかみさんたち
手習いに通う子どもたち
■ご近所
芸者、のち、三味線のお師匠
手習いに通う子どもたち
■遊郭
太夫たち
かむろたち
男衆
遣り手婆
■岡場所
遊女たち
男衆
夜鷹たち
読み方のルールとしては、
何も記号がついていない文章は発言でも誰かの思考でもない部分です
「」の中は発言、『』は回想、()は思考、「()」は音です
(手習いの先生、か・・・)
その日、越してきたばかりの近所にある風呂屋へ行った男は二階で涼む周りの客や風呂屋の人間から気にかかった男の身元を難なく聞きだした
客も風呂屋も、向こう三軒両隣に誰が住んでいるかや、おかみさんがどこから嫁に来たのか、その馴れ初めはどうだったのかをそれぞれ互いに知っているのだ
聞けば、誰もが知っていることを誇らしげにしゃべってくれる
もちろん、男も元住んでいたところでは同じことを当たり前にしていた
誰かに何かを聞かれれば、知っているほとんどのことを口にし、”近所づきあいをしなくて目立つ”ことを避けていた
男の名前は長吉、ふらりと現れた今の住まいでは職を探していると称していたが、実はどこに住んでいてもしていることは同じだった
住まいや奉公先でのまとまりが強いため、よそから来た者は必ず大家へ身元の証明になるものを出さなければならなかったのだが、長吉が大家であり長屋のご隠居と呼ばれる清兵衛に渡したのは口入屋が保証人になるという文面だった
職がないものの、ただ決まっていないだけなのだということをそれまでの働きによって人を見る目は厳しいはずの口入屋の文が証明していた
だから、長屋の住人もご町内の人間も怪しむことなく長吉を受け入れた
誰の紹介かということまでも、おしゃべり好きなおかみさん連中からその日のうちに広がったのだ
(ふうん・・・今日がひと月ぶりの風呂、ね・・・)
長吉が気にした男は近所で手習いを教えている浪人で、名を鈴木信之助といった
(あれだけのモンを持っているのに、見入りが内職と手習いだけ、とはねえ・・・もったいねえったらねえ)
あごに手をやりながら、どう話しかけるきっかけを作ろうかと思案していたが、
「そういやあ、次の祭りは神輿の担ぎ手にゃあ先生がいるよな」
という声が聞こえてきた
風呂どころか食うにも困っていても武士であることから信之助は先生と呼ばれているらしい
ただ、それにはどこまでもよさそうな人柄も関係しているのだろうと容易に想像がついた
「へえ、祭りですかい」
「そうなんだけどよ、あんなひょろい先生じゃ途中で倒れちまわないか心配だけどな」
へへ、と笑いながら言った男は、ほかに信之助が下戸であることも教えてくれた
「ま、豆蝶さんに比べりゃ男でも誰でも下戸だけどな」
と誰かが言うとみながどっと笑った
豆蝶とはこれまた近所に住む三味線のお師匠らしい
「芸者からひかせてくれた旦那がすぐおっ死んじまって、もらった家で師匠やってんだけど、これがまたいいオンナでさ・・・あ・・・(じゅる)あのにっこり笑った顔思い出しただけでヨダが出ちまったぜ」
場が沸く中、
「そんなにいいオンナなんで?」
聞けば別の男が答えてくれる
「ああ、なんていうのかな、大輪の花を人にしたらああなるよなって感じなんだよ」
(これはついでにいいことを聞いたぜ)
「芸者あがりで女やもめなのに通う男がいないってのもたまんねえしな」
「ははあ・・・なるほどね」
女として上りつめる感覚を知りながら、それを与えてくれる男が周りにいないということは女ざかりの身体をもてあましているということだ
(これだけ聞ければいいか)
長吉はてぬぐいを肩にかけると立ち上がった
その夜―
「邪魔をしますよ」
清兵衛に連れられ、引き合わせの済んでいない住人のところを回った長吉は最後になった信之助の部屋から出ず、
「今日、風呂屋でお見かけしましたよ」
と話しかけた
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その日、越してきたばかりの近所にある風呂屋へ行った男は二階で涼む周りの客や風呂屋の人間から気にかかった男の身元を難なく聞きだした
客も風呂屋も、向こう三軒両隣に誰が住んでいるかや、おかみさんがどこから嫁に来たのか、その馴れ初めはどうだったのかをそれぞれ互いに知っているのだ
聞けば、誰もが知っていることを誇らしげにしゃべってくれる
もちろん、男も元住んでいたところでは同じことを当たり前にしていた
誰かに何かを聞かれれば、知っているほとんどのことを口にし、”近所づきあいをしなくて目立つ”ことを避けていた
男の名前は長吉、ふらりと現れた今の住まいでは職を探していると称していたが、実はどこに住んでいてもしていることは同じだった
住まいや奉公先でのまとまりが強いため、よそから来た者は必ず大家へ身元の証明になるものを出さなければならなかったのだが、長吉が大家であり長屋のご隠居と呼ばれる清兵衛に渡したのは口入屋が保証人になるという文面だった
職がないものの、ただ決まっていないだけなのだということをそれまでの働きによって人を見る目は厳しいはずの口入屋の文が証明していた
だから、長屋の住人もご町内の人間も怪しむことなく長吉を受け入れた
誰の紹介かということまでも、おしゃべり好きなおかみさん連中からその日のうちに広がったのだ
(ふうん・・・今日がひと月ぶりの風呂、ね・・・)
長吉が気にした男は近所で手習いを教えている浪人で、名を鈴木信之助といった
(あれだけのモンを持っているのに、見入りが内職と手習いだけ、とはねえ・・・もったいねえったらねえ)
あごに手をやりながら、どう話しかけるきっかけを作ろうかと思案していたが、
「そういやあ、次の祭りは神輿の担ぎ手にゃあ先生がいるよな」
という声が聞こえてきた
風呂どころか食うにも困っていても武士であることから信之助は先生と呼ばれているらしい
ただ、それにはどこまでもよさそうな人柄も関係しているのだろうと容易に想像がついた
「へえ、祭りですかい」
「そうなんだけどよ、あんなひょろい先生じゃ途中で倒れちまわないか心配だけどな」
へへ、と笑いながら言った男は、ほかに信之助が下戸であることも教えてくれた
「ま、豆蝶さんに比べりゃ男でも誰でも下戸だけどな」
と誰かが言うとみながどっと笑った
豆蝶とはこれまた近所に住む三味線のお師匠らしい
「芸者からひかせてくれた旦那がすぐおっ死んじまって、もらった家で師匠やってんだけど、これがまたいいオンナでさ・・・あ・・・(じゅる)あのにっこり笑った顔思い出しただけでヨダが出ちまったぜ」
場が沸く中、
「そんなにいいオンナなんで?」
聞けば別の男が答えてくれる
「ああ、なんていうのかな、大輪の花を人にしたらああなるよなって感じなんだよ」
(これはついでにいいことを聞いたぜ)
「芸者あがりで女やもめなのに通う男がいないってのもたまんねえしな」
「ははあ・・・なるほどね」
女として上りつめる感覚を知りながら、それを与えてくれる男が周りにいないということは女ざかりの身体をもてあましているということだ
(これだけ聞ければいいか)
長吉はてぬぐいを肩にかけると立ち上がった
その夜―
「邪魔をしますよ」
清兵衛に連れられ、引き合わせの済んでいない住人のところを回った長吉は最後になった信之助の部屋から出ず、
「今日、風呂屋でお見かけしましたよ」
と話しかけた
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